第3章 彼女との出会い
「「「は?」」」
子供たちは固まってしまった
『満縷はものじゃないよ?』
「いいから…」
頭を優しく撫でてあげると少し嬉しそうな顔をする
「おい!」
そこにいた俺の従者に声をかけ、この子を連れて帰るというと、あたふたし始める
「その子は蘆屋家の長が大事になさってる…」
わかりきったことを言うもんだから爺さんに会いに行きゃ良いじゃん
『満縷のおうちはここだよ?お兄ちゃんだれ?』
そういえば名乗ってなかったっけ?
「今更じゃん、俺は五条悟」
『さとる?』
「そう、悟」
『悟お兄ちゃん!』
なんて呼んでくれるもんだから可愛いなんて思ってると
「ありえない!」
「五条の家の者が勝手にそいつを触っていいと思ってるの!?」
「お前なんてお爺様に殺されちゃえ!」
また騒ぎ立てる子供たち
「悟様!面会許可が出ました」
「わかった、満縷いこっか」
『?、うん』
あぁ、これは重症かもしれない