第3章 彼女との出会い
俺としてはまだまだ物足りなかったが、満縷を起こしてしまうかもしれないからその場を立ち去った
満縷の乳母たちに部屋に案内され、布団に寝かせる
「お嬢様、貴方様に気を許して居られるのですね」
「ふーん、なんで?」
「お嬢様は家の中でも当主様以外の本家の皆様、特に兄弟や従兄弟、叔父や叔母といった敵が多いのです。安心してお眠りになる事はありません。特に人に抱かれて眠るなど今までなかったのです」
は?まだ4歳とかそこらで?
小さい割に苦労してんだな
「五条様、お嬢様を幸せにしてくださいませ」
俺が婚約者ってのはもうわかってる
「…あんた、知ってんの?」
「えぇ、もちろんです。五条悟様。当主様に貴方を推挙したのは私めです。その歳で最強と呼ばれるに名高い方ならお嬢様を守っていただけると思いまして…お嬢様には幸せに暮らして欲しいのです」
「はいはい、俺となら最高に幸せな人生くらい簡単に歩めんだわ。じゃ、」
俺は蘆屋家を後にした