第12章 七変化
「そ、そんなっ、こと……!」
「あぁ?俺に散々恥かかせたんだから、こんくらいでぴゃーぴゃー言うなっつの……」
夕顔の手が瑞のモノに伸びる。
瑞の眉がぴくんと跳ねる。
夕顔は、手に伝わる熱と感触に、舌なめずりをした。
「……萎えてねぇじゃねえか」
いつもの嘲るような声も、どこか熱を孕んでいる。
睨めつけるように瑞を見、ゆっくりと上下に扱き始めた。
瑞は吐息を零し、腰をくねらせる。
「待っ……んっ……ぅ、ん」
色付いた頬、羞恥に濡れた涙目。
夕顔の脳を刺すような甘ったるい声。
歯噛みし、目尻を吊り上げた。
「ッ……っクソ……可愛い声、あげんなっつーの……クソ……!」
手の動きを早め、扱き立てながら顔を寄せる。
瑞の首筋に真っ赤な舌先を這わせた。
「あぁッ……」
「本気で、好きだったんだぞ……ああ?」
敏感な肌を舐め上げ、腫れた切っ先を手のひらで撫でる。
瑞は眉を顰め、体を捩った。
「うっ、う! 夕顔さん、もうっ……私……! 手を、離して下さいっ……」
「いーから出せよ、オレが受け止めてやるから」
「そんなっ……あっ、あぁッ」
夕顔の手の中で、瑞の男根が脈を打つ。
「ふッ……!」
びくんと背を反らし、濃い白濁液を溢れさせた。
力強く精液を飛ばし、
「おーおー……すげぇ量だな」
ピクピクと身体を震わせる。
瑞は身体を真っ赤に染めたまま脱力する。
肩を弾ませて息をしながら夕顔に目をやれば、月光に照らされた彼が指先を舐める姿が目に飛び込んできた。