第37章 天上天下唯我独尊
「こうやるんだっ……」
緊張気味に唇を震わせ、瑞に口付けを交わした。
食らうように唇を押し付け、瑞の背に手を回す。
ぎゅっと抱きしめながら、熱い吐息を零した。
「ン……!」
瑞はぴくんと眉尻を跳ねさせ、重なる唇に身体を揺らす。
睡蓮は瑞の項を撫で、更に深く唇を重ねる。
ゆっくりと指先で擽り、舌先を割り込ませた。
「う……ふ、ぁ……」
瑞の口端から甘い息が漏れる。
尖った舌が挿さり、強請るように歯の表面を撫でる。
口を開くと、睡蓮の舌が伸び、舌に絡み付いた。
睡蓮はくちゅりと唾液を絡ませながら、瑞の唇に甘く吸い付く。
「ンンん……!」
「ほんとだ、不能じゃないネ」
菊はふむふむと呟く。
睡蓮は唇を離し、
「だからさっきからそう言って……」
菊の視線が自分の下腹に向いていることに気がつくと声を跳ねさせた。
「っああ! ど、どこを見ているんだ!」
慌てて下っ腹を押さえる。