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影の花

第36章 物々交換


「わ、分かった分かった! やったらええんやろお!?」

竜胆は身体を捩って瑞の手を振り払い、

「でもちょ、ちょっと待ってや!」

二人からくるっと背を向けた。

上半身を屈め、何かゴソゴソとしながら帯を解く。

褌を弛め、傍らに脱ぎ捨てると恥ずかしそうに二人の方を向いた。

竜胆の綺麗な肌はうっすらと紅潮し、視線に反応したのか胸の先がつんと尖っている。

無駄な肉のない真っ直ぐに伸びた脚、硬く芯を持った肉竿。

竜胆はさらりと長い白髪を肩に掛け、自分のモノに手をやる。

竿を握り、手筒を前後してしごき始めた。

顔を赤くし、しこしこと手を動かす。

「ほら……あとはこうやって扱いてたらええねん。そしたら気持ちようなって、勝手に出るからな」

菫は興味津々に竜胆の逸物を見つめる。

光沢のある切っ先は濃く色づき、傘が張り出ている。

じーっと見つめ、不思議そうに呟いた。

「ぼくのと形が違います……ぼくのは先っぽがこんなふうになってないです……?」

菫もいそいそと帯を解き、褌を脱ぐ。

飛び出したモノはぴんっと硬くなっているものの、肌色の柔らかい包皮に包まれ、蕾のような可愛らしい見た目をしていた。

竜胆は言葉に詰まる。
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