第34章 惚れた腫れた
「言うじゃねえか。好きなやつが他の男に嬲られてんの見て興奮してる変態の癖によ」
牡丹の視線が動揺に揺れる。
下腹部分は硬く突っ張り、布を押し上げていた。
「瑞に見せてやれよ、ご自慢のブツを」
牡丹は無言で上前を持ち上げて開き、突っ張った褌を露わにする。
瑞は恥ずかしそうに唇を引き結ぶ牡丹の色気にじわりと身体を熱くする。
薊は薄く笑い、
「それで終わりじゃねえだろ? ちゃんと褌脱いで、取り出して見せろよ」
牡丹は薊に言われるがまま帯を緩めて褌を解く。
床に白褌を落とし、引き締まった下半身と勃起した逸物を晒す。
筋肉の付いた硬い太腿、滑らかなふくらはぎに締まった足首。
中心で聳え立つ逸物は腹に触れる程硬く反り返り、熱を持っている。
張り出たカリ首と使い込まれた色合いが存在感を放っていた。
「それで何人泣かせてきたんだよ、ああ?」
薊は足を伸ばし、
「うっ!」
牡丹のモノを踏み付けた。
弾力のある竿に体重を乗せ、口角を歪めて嘲笑う。
「ッ……ふ……」
「動くんじゃねえよ」