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影の花

第33章 闇鍋


「はぅ……ぁ、あ……」

菖蒲は両目に涙を滲ませ、顔を真っ赤にして肩を震わせる。

小さな鼻の穴から鼻水が垂れ、口元は開き、菖蒲の表情はぐちゃぐちゃに緩み切っていた。

「何蕩けた顔してるんですか? 」

頭上から振る声に慌てて顔を上げると、

「今しゃぶりたいって言ったでしょう? 休んでる暇はあるんですか?」

瑞は楽しそうに目を細めていた。

「はっ……はぁあ……」

菖蒲が瑞のモノにのろのろと顔を近付けると、頭を持たれる。

「まだ待てですよ」

瑞は優しい声で言い、菖蒲の鼻先に勃起した先端を寄せる。

菖蒲はもぞもぞと腰を揺らし、深く息を吸い込んだ。

ふうふうと幸せそうに鼻を鳴らし、何度も深呼吸をする。

「あ……ああ、あ……瑞様の……ちん、こ……」

「涎が出てますよ? 本当に厭らしいですね」

瑞はくすくすと笑い、

「あ……」

菖蒲の剥き出しの額に切っ先を押し付けた。

括り上げた青紫色の髪の根元から額へと、先端から滴った汁をぐりぐりと塗り付ける。

「あ、あァ……ッ」

菖蒲は自分の額が瑞の体液に汚されていき、身体をゾクゾクと震わせる。
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