第33章 闇鍋
「ふっ……あっあっあ……」
紫陽花は瑞に抱きつきながら、ビクビクと震える。
自分の中に入った瑞の指が遠慮がちに動く度堪らなくなって腰は揺れ、根元をきゅうきゅうと締め上げる。
瑞は紫陽花の熱い中を掻き回しながら、興奮に顔を熱くする。
「紫陽花さん……気持ちいいですか……?」
「うッ、うん……きもちいい……」
紫陽花はぎゅうっと瑞にしがみつき、切なげに声を漏らす。
「あっ、ああ……瑞ちゃん、そこぉ……」
腰を揺らし、瑞の腹に逸物を押し付ける。
「ここですか?」
瑞の指先が良い部分をぎゅっと押し込み、快感が弾ける。
「はううッ! あ、ああん……瑞ちゃあん……きもちいいよお」
前後から昇る快感に喘ぎ、顔を蕩けさせた。
「それはそれは……良かったです」
「もっとしてえ……瑞ちゃんのもしてあげるから、一緒に気持ちよくなろ?」
紫陽花は鍋に手を伸ばし、粘液を掬う。
自分の尻に塗りつけ、瑞のモノに零し、瑞の竿をぎゅっと握った。
「瑞ちゃんの、すっごく硬い……ぼくの見て、触って、興奮したの〜……?」
紫陽花は艶のある声で笑い、小気味良く手を動かして扱き上げる。
「ンん……っ! あ、紫陽花さん……っ」
瑞は色っぽく呻き、同じく手の律動を再開する。
夢中で身体を貪り合い、汗に肌はしっとりと濡れていく。
打ち上げられた魚のようにお互いの体が跳ね、性器が力強く脈動した。