第28章 狼と羊と子羊と
「アっ、ンん……っ」
「すげえ可愛いよ」
百合は密やかに言い、瑞の耳にちゅっと口づける。
「うぅっ、ン……あ」
耳朶を優しく食み、舌を這わせる。
耳の裏側を舐め上げた。
舌先で擽られる度、瑞は嬌声を洩らした。
「おみずや〜らしいねえ、もうガチガチじゃん」
「うッ……!」
百合の足が瑞の股間に伸びる。
硬くなった中心部分をつつき、楽しげに笑う。
「百合……さん……」
「んー? 可愛いねえ」
百合は涙目で振り返る瑞をよしよしと撫で、
「入ってきてい〜よお」
「え……」
瑞は目を見張る。
すっと障子が開く。
頬を赤くした朝顔が立ちすくんでいた。
「え、あっ……朝顔さん、なんで……っ」
「夕夕とおみずさあ、夜の声ちょっとデカいんじゃね? 朝ちゃん、気にしてたよお」
百合は悪戯っぽく喉を鳴らして笑う。
瑞の目は大きく見開かれ、耳まで真っ赤に染まっていく。
百合は瑞の両脚を持ち朝顔に向かって大きく開いた。
逸物の先端は湿り、褌には染みが出来ている。
汗で濡れた内腿に、朝顔はごくんと唾を飲んだ。