第27章 変化
「瑞、俺に勃起するって言ったな? ……願ったり叶ったりだ。日頃の憂さを晴らさせて貰うぜ」
萩は上気した声で言い、浴衣から肩を出す。
筋肉のついた上半身が顕になり、湯気が立つような迫力に瑞は一瞬息を止める。
「で……も、私、萩さんのお役に立てるかどうかは……」
「瑞は何もしなくていい」
ずいと迫り、瑞の唇を食んだ。
やや乾いた唇の感触がして、瑞はピクンと眉を跳ねさせる。
自然と畳の上に置いた手に力を込めた。
「ン……」
萩は啄むように唇を触れ合わせ、徐々に激しくしていく。
強めに重ね合わせ、ゆっくりと唇を開いた。
濡れた音がして、萩の熱い舌先が割り込んでくる。
ちゅぷちゅぷと優しく舐め回してくる舌の感触が心地よく、下半身から熱が湧き上がってくる。
瑞の目付きはとろんとし、鼻から熱い息が抜け出す。
混ざり合った唾液をこくりと飲み込んだ。