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影の花

第25章 逆襲の下僕たち


「ぁあ……」

瑞は足に力を込めると、布越しに菖蒲のモノをぎゅっと踏み付けた。

そのまま足先を小刻みに揺らし始める。

菖蒲はびくんと体を逸らし、悶絶する。

「あぁあああああ……ッ!」

歓喜にむせぶような甘ったるい声を震わせては、時折苦痛に声を掠れさせる。

声変わり前の高い声が切なげに乱れ、菖蒲は下半身を揺らす。

どんどんと頬が赤くなっていく。

菖蒲は自分を見下ろす瑞を見上げ、ビクンと背筋を反らした。

「いっ、ぃあ……っ」

「大丈夫ですか……?」

瑞も足を動かしながら訊ねる。

菖蒲はこくんと頷いた。

「はあぁ! あっ、あ……! 瑞ッ……さ、あ」

気まずそうに足を揺らす瑞の頬も、ほんのり赤く染まり始めていた。

そんな様子を眺めている夕顔と竜胆。

竜胆は赤面しつつ、半笑いで口を開いた。

「な、なんやろなあこの感じ」

「あ、あぁ? なんだよ」

「夕顔さん、オレ……なんかごっつやらしい気持ちに」

「言うんじゃねえ!」
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