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影の花

第25章 逆襲の下僕たち


瑞は不思議そうな顔で百合を見た。

「すみません、電気アンマって何ですか?」

「あ、知らない〜?」

百合はへらっと両目を細め、

「こうして、こう」

「へ?」

菖蒲を床に転がした。

細い足首を両方がっちりと掴み、足裏を菖蒲の股間の上に乗せる。

控えめな膨らみを踏み付けると、

「ああああああぁ!」

足を勢いよく揺らし振動を与え始めた。

菖蒲の絶叫が部屋中に響き渡る。

瑞は恐ろしそうに顔を歪め、竜胆は戦慄し、夕顔は耐え兼ねて両耳を塞ぐ。

「百合さん百合さんんん! 百合さんのはおれっ、いいぃらないぃ……!」

菖蒲は涙目で首を振る。

百合は笑顔で手足を離した。

「こういうことねえ。わかったあ?」

「はい……もう充分すぎる程……」

瑞は引き攣った表情で頷く。

躊躇いながらも、百合に倣い、寝転がったままの菖蒲の両足首を持つ。

菖蒲の両脚の間に足裏をそっと重ねた。

のしかかる重みと感触に菖蒲は嬌声を洩らした。

「あッ……」

「えっ……あ、あの、大丈夫ですか?」

「本気でやってくださぃ……」

菖蒲は期待に胸を躍らせながら、爽やかな顔で頷く。
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