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影の花

第20章 開花


「……よお。起きてっか?」

夜更け、障子の向こうから掛けられた夕顔の声。

「今寝るところでしたよ……」

言葉通り布団に下半身を突っ込んでいた瑞。

布団から出て障子を開くと、夕顔はさも当然といった様子で中に入ってくる。

流れるように布団の脇に腰を据え、折り曲げた指先を前後して瑞を呼ぶ。

「そろそろ溜まってんだろ? 抜いてやるよ」

切れ長な目を婀娜っぽく細め、小さく口を開く。

濡れた赤い舌先が覗き、瑞は恥ずかしそうに目を伏せた。

「あの、やはりこういうことは……」

「あぁ? 今更何言ってんだよ」

夕顔は瑞の言葉を一笑に付し、指先で輪っかを作って上下する。

瑞はその光景が目に入ると、顔を真っ赤に染めた。

「あの時、お前も本気で拒まなかっただろうが……そのくらいお見通しなんだよ」

夕顔は興奮気味に言い、瑞に詰め寄る。

「でも」

瑞は尚も躊躇うが、

「あーもうゴタゴタうるっせえな。オレがやるっつったらやるんだよ。お前は黙って従え」

夕顔に強引に手を引かれ、結局布団に腰を下ろした。

「う……」

夕顔の手が瑞の下腹部に伸び、躊躇なく裾に手を突っ込む。

「まだ勃ってねえな」

下着の上から形を確かめるように揉み、わざとらしく呟く。

竿に指先を絡めてやわやわと揉みこみ、上下に摩る。

生ぬるい手のひらを押し当て、指先を動かして擦る度、瑞のモノは徐々に勃ち上がり、熱を持っていく。

夕顔はまじまじと瑞の下腹を見ながら、慣れた手つきで更に刺激を与える。

瑞は思わず俯き、夕顔の顔から視線を逃がした。

夕顔は敏感に瑞の変化を察知し、横目で顔を見る。

「何だその顔。天下の影の花の陰間に抜いて貰えるっつうのに、もっと嬉しそうな顔しろよ」

「……顔にまで指図しないでくださいよ……」

瑞が顰めっ面で言うと、夕顔は擦っていた手を褌の中に滑らせた。

既に汁を零し始めていた切っ先を指の腹が撫でる。

直に触られた刺激で、瑞の腰がビクッと跳ねる。
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