【チェンソーマン】民間デビルハンターはヒロフミくんに愛される
第1章 出会いと提案
声のした方向へ振り向くと、そこにはクラスメイトの吉田ヒロフミくんがいた。
『うちのクラスでカッコいい男子』を聞いたら、全員が彼の名前を挙げるであろう。顔が良い。あと身長も高い。
そんな彼が、私の名を呼んだ。名前、覚えてくれてたんだな。
「……見てた?」
私は民間のデビルハンターである。
別に秘密にしているわけではないのだが、目立ちたくないからあまり周りには言っていない。
それをクラスメイト、しかも吉田くんに見られるなんて。
「見てた。君、戦い方面白いね。契約してるだろ?」
「してる、ね」
あの走る速度やら何やらを見られてとぼけられるわけがない。正直に言う事にした。
「……ねぇ苗字さん。俺と組まない?」