【チェンソーマン】民間デビルハンターはヒロフミくんに愛される
第1章 出会いと提案
「私は五分後までに目の前の悪魔を倒す!」
声が通るように高らかに宣言をすると、自分の力がパワーアップしたのが分かる。
刀を抜いて、悪魔の元まで走る。
パワーアップしたおかげで、普段とは比べ物にならないくらいスピードが出た。
さぁ、五分以内にやっつけないと!
走ってきたスピードは緩めず、そのまま悪魔を真っ二つにする。
悪魔の血が顔にかかった。
うわ、と思うけれど、返り血を浴びる姿は客観的に見るとカッコいいので良しとする。
「ふぅ……。五分後締切は長すぎたかもな」
ハンカチを取り出して顔を拭っていると。
「……苗字さん?」
私の名を呼ぶ声が聞こえた。