【チェンソーマン】民間デビルハンターはヒロフミくんに愛される
第2章 これが私の戦い方
こんな状況じゃなかったらときめくのにな、なんてぼんやり考える。
絶体絶命の状況なのに……いや、だからこそなのだろうか。頭が回っていない。
悪魔と戦って死ぬのはデビルハンターあるあるだろうけど、死因が高所から落ちた、なんてなかなかない話だ。
あまりない例にはなりたくない。いや、悪魔と戦って死ぬのも嫌だけど。
私と共に落っこちている吉田くんはどうなるんだろうか。二人共々地面と激突……嫌な事を考えてしまった。
ああ、これから痛い思いをするんだろうなぁ。
私はぎゅっと目を閉じた。