【チェンソーマン】民間デビルハンターはヒロフミくんに愛される
第2章 これが私の戦い方
『クラスメイトの男子と自分の家に行く』という部分に気を取られて身構えていたけど、なんて事はなかった。
確かに家に向かってはいるが、実際は吉田くんはマンションの下で待っているだけだ。
十分前くらいの私に言ってやりたい。そんな緊張しなくていいよ、と。
この時間は親は仕事をしていて家にいない。
ただいまも言わずに、私は自分の部屋へ向かった。
私と吉田くんのカバンをカーペットの上に置いて、テーブルに置いていた刀を手に取る。
服装は制服のままでいいだろう。
刀も持ったし、家の鍵もちゃんとある。忘れ物はない。
「……よし」
私は家から出て、吉田くんの元へと向かった。