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花虎の尾/[DC]松田陣平

第8章 正義






真っ暗な闇の中で

沢山触られる。やめて。
触らないで。やめて。


声にならない叫びに絶望を感じる…





?「入りますよー。おはようございますー。」

聞きなれない言葉にふっと目を開け声のするほうを見る


?「あ、気付きましたね。ここがどこか分かりますか?」

そう言われキョロキョロとするが見た事がなく
首を振る


?「ここは病院です。
何事もなければ夕方には帰宅出来ますよ。」

ニコッと崩れない笑顔で応えてくれる。
多分看護師さんなのだろう…。



ふっと昨日おきた事を思い出す…。





気持ち悪い。嫌な感触まで残ってる…。
ゾワッとはなるが…、




…。私結構な人に裸見られてない…??





思い返すと陣平くんは確実に見てるな。

気持ち悪さよりも見られた恥ずかしさが勝つくらいには
冷静さを取り戻したんだろう…。


そんな自分にほっとする。





「みんなに謝らないと…」

もう二度とあんな経験はしたくないし
思い出しても全く平気でもない。

少し手が震える…





でも…


降谷くんと班長が居てくれてどうにかしてくれると信じてたから…
陣平くんと萩くんと諸伏くんが助けに来てくれたから…








目覚めた私は気持ち悪さよりも心強さが勝っていた。


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