第8章 正義
ガーッ
あまりにも恐怖で頭が回らなくなり
店の入口が開いたのも気付かなかった…。
???「ちょりーーーーすっ!」
そんな声が聞こえ
馬乗りになっていたリーダー格が離れる。
叫んだら殺す…と言い様子を見に行く。
助けを求めたくても、…息が…声が…上手く…
できなっい…
?「ライフルってまじか!!」
?「ばか、どうせ映画用とかのパチモンだって!」
?「えー!映画!?俺らにも混ぜてよ!!」
入口の方でガヤガヤと騒がしい…。
?「皆!エキストラで混ぜてくれるってよ!」
その一言で沢山の人の気配が店内に入ってくるのを感じる
?「!!!!!」
そう呼ばれ誰かにガバッと抱き寄せられる…。
凄く暖かく優しい…。
ぎゅっとしてくれるその腕が優しくて…。
徐々に正気が戻ってくる…。
すると目の前で扉が開き、そこから
降谷くんがすごい泣きそうな顔でこっちにくる
降「あ…、…さん。
すみません…。助けに行けなくて…」
心配かけたくなくて、笑顔で応える
そして、今抱きしめられてる事を自覚する…、
だ、誰…一瞬怖くて震えるが…
すぐにフワッとした髪の毛が動いて目が合う。