第8章 正義
授業が終わり、ご飯も食べ終わっても、
伊達班長の言葉が頭から離れなかった…
ー誰よりも強くならなければ…ー
「正義は遂行できない…か…」
何故か自分は正義が遂行できないと言われているように
感じてくる…
…
「あー、やめたやめた!」
部屋に居ると暗くなっちゃう。
ちょっと風に当たろうかな…
ショートパンツを履いていたが、誰に会う訳でも無いが
生足は良くないかと思いスキニーに履き替えて
外に出た…。
少し歩いた所に見覚えのある影が見えた…
「…伊達班長…?」
影はくるっとこちらを見て
伊「あぁ、郡山か。」
「何してるの…?」
と応えると少し空を見てふっと笑いながら
伊「少しばかり、頭冷やしてたんだよ。
降谷にちとばかり、言い過ぎたなって」
日中の言葉だろうか…
「私もあの言葉のおかげで正義について
考える事が出来てるから…
みんなにとっても良い機会になってると思うよ」
あの授業のあと萩くんとかもなにも喋らず
考え込む等になっていた、…
それは良かった…のかな…と
複雑そうな表情の班長になんて声掛ければいいか
迷っていたら、
後ろから足音が聞こえる