第6章 彼の過去
バッと天井振り向くと
天井の一部に穴があき、そこから
先程鬼塚教官に話しかけていた作業員が
落ちていく…。
2階に居た鬼塚教官が咄嗟に身を乗り出し
作業員を助け出そうとして、
作業員の命綱であるロープが鬼塚教官の首に巻き付くよう
に引っかかる…
身を乗り出したせいで足元は宙ぶらりんになっている
?「落下した作業員…気絶してる…」
?「どうする!?ロープ切るか!?」
どうしようとザワザワと騒ぎ立てる同期達の中で
多分冷静なのはこの6人だけだった…
伊「お前ら、やる事は分かってるな…」
そう班長がそれぞれと目が合い頷く
松「…拳銃」
萩「…弾」
降「…射撃…は僕かな」
伊「俺は土台だな」
諸「んじゃあ、俺は土台の上のつっかえ棒ってところかな」
「…すぐに医務室の人手配します」
私がさっき全身に力を入れすぎて上手いこと力が入らない事が分かったんだろう…。
射撃性能でいえば降谷くんより私がすれば良かったんだろうけど…
少し申し訳ない気持ちになりながら
もし少しでも不測の事態に備える
伊「んじゃあ、お前ら…
行くぞ!!!!」