• テキストサイズ

花虎の尾/[DC]松田陣平

第6章 彼の過去




陣平くんは隣で撃ってた。

陣平くんの結果を私は見た!5発あった!

陣平くんは嘘ついてない…。




「陣平くんじゃない!!!」


咄嗟に頭に陣平くんのお父さんが浮かんで
口が先に動いた…。

その場にいた誰もが陣平くんを見ていたのが
全員こっちを向く。

陣平くんも驚いた顔していた


鬼「んじゃあ!誰がくすねたのか知ってるのか!?」

この教場に女子が居ない…。
いや。男子だらけの所に入れさせられたのか…。
理由が分かった気がする…。



この人だけは私を警視監の娘として見ないからだ。

と私を睨みつける教官を見てそう直感する。



「いえ!知りません!
しかし、私は隣で撃ち終わった彼の的の結果を見ています。
5発あったのを覚えています!
しかも、弾が残っている状態で拳銃をバラすなんて
危険すぎます!」


鬼「記憶上だけだとなんとでも言えるだろう!!」

あぁ。この人はなんとしてでも陣平くんを犯人にしたいんだと
苛立ちがつのり、警視監の娘というのが
この人に通用しないのが今は悔しい…。


血が頭に登りすぎて、少し目も潤んできた所で
肩にポンっと大きい手が乗る



伊「まぁまぁ!ここは班長の俺に免じて鉾を収めてくださいよ!
必ず弾は返しますから!」

ニコッと笑顔で言う班長に
後ろから同期では無い何か業者の人が
申し訳なさそうに、入ってくる



作業員「あの、鬼塚教官。
今屋根の補修をしているのですが、天井の内側から
点検させて頂いてもよろしいでしょうか」


そう尋ねられた教官はコロッと表情を変え


鬼「ぜひ、よろしくお願いします。
案内しましょう!」

階段の方を指さす。


そしてもう一度こっちを見たあと


鬼「弾は自主的に差し出すように!」



/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp