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花虎の尾/[DC]松田陣平

第6章 彼の過去


授業が終わり
すぐに食堂でご飯を食べ
資料室に駆け込む。


資料にあるパソコンを起動させ
萩くんに教えてもらった松田丈太郎を調べる…



降「こんな所で何調べてるんだ?」

バッと振り向いたらそこに降谷くんと諸伏くんが
不思議そうにこっちを見ていた。
そこに陣平くんが居ないことに少し安堵し


「降谷くんこそどうして?」


質問に質問で返すと困ったように笑いながら


降「ちょっとね…ってそれ…」

私を見ていた目線が調べていたパソコンの方に視線が移る
すると


諸「あー、松田の父親の事ね」

名前だけ見てそう思うって事は諸伏くんは知ってるのかな…

降谷くんが私の調べていたページを見て
降「彼の父親は逮捕された過去があったのか…」


見ていたページは
プロボクサー松田丈太郎 殺人容疑という見出しの新聞だった

そしたら首を振りながら諸伏くんが話を続ける


諸「いや、それ誤認逮捕だったらしいよ…」


ご、誤認…?


諸伏くんの話では、
周辺の目撃情報と直前に喧嘩してたという状況証拠だけで
陣平くんのお父さんを逮捕したという


誤認逮捕されたお父さんはそのままプロボクサーとしての
人生が狂っていった…。


その話を聞き、警察官の娘である私に
苦労せずに生きてるんだろっと言ってきた事を思い出し

胸がギュッと苦しくなった…。
誤認とは言えど1度逮捕されると人の目は変わるだろう…

彼は一体どれだけ逮捕された子供と言われ
苦労してきたんだろう…。
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