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花虎の尾/[DC]松田陣平

第6章 彼の過去



ーーー


後々何も問題は起こさず、持久走は走り切り
教室で座学の準備をする




私の席は1番窓側にあたるので
暖かい日差しに眠たくなりつつ
桜が風のって揺れているのをぼぉーと見つめていた


萩「桜が似合うね、ちゃん」

話しかけられて声がするほうを向くと
前の席に萩くんがこっちを向くようにして座る


どちらかというと萩くんの方が似合いそうだけどなと
思いつつありがとっと呟く


「…。そーいえば…萩くんって陣平くんと仲良いんだよね?」


私が陣平くん呼びしていることに少し驚いた様子だったが
すぐにいつもの優しい表情に戻り



萩「ね?思ったより悪いやつじゃなかったでしょ?」


とだけ言い席を立つ

私の問いに応えてそうで応えてないその態度に困惑していたら

座っている私の顔まで屈んで、萩くんの顔が
私の顔までぐっと近づいた所で、
萩「…松田 丈太郎…」

ボソッと一言呟く。

萩「あいつのこと知るならその人調べてご覧」
元の体制に戻った萩くんはバチンッとウィンクし
自分の席に戻って行った…



そのままじっとこっちを見ていた陣平くんと目が合い
思わずバッと目を逸らすと

話しかけられる前に休憩時間が終わり
授業が始まった。
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