第6章 彼の過去
諸「…。トラウマにはなって…ない?」
心配してくれてたんだと思い
お申し訳ないと思わず顔を見ると
まるで私じゃなくて諸伏くんが何かあったんじゃないかと
思わせるくらい恐怖に満ちた顔をしていた…
「も、諸伏くん…??」
伊「お前ら、何があったかは知らねぇが…」
あまりにも心配で名前を呼んだが、
前の方で降谷くんと陣平くんがまた小競り合いしている所に
一際大きい声で伊達班長が話しかけていた
伊「次は、俺も混ぜろ!!」
と降谷くんと陣平くんの肩をガッと掴んだあとに
持久走開始した場所から鬼塚教官が睨んでいる
鬼「貴様ら!真面目に走れ!!」
次怒られたらまたもう1周増えるのだろうか。
焦りながらも、皆真面目に走った。
無言でバチバチしている2人に吹き出しそうになったのは
鬼塚教官にバレてないと良いなと思いながら…
能力的には高いが問題を起こすという事で
私達6人に対して教官が頭を抱えていたのは
私たちは知らない。