第6章 彼の過去
伊「実は…、、昨夜自分の部屋にゴキブリが出て
2人に退治を手伝ってもらったんですが、
頭ぶつけるわ2段ベッドが倒れてくるわでもう
散々な目にあいまして…」
ニカッとスラスラと話す伊達班長。
そんな嘘平気でつけることに
驚きながらもその表情は出さないように抑える
鬼塚教官は全くとして納得してない様子だけど…笑
伊達「とはいえ学校の大事な備品に傷をつけてしまった罰として鬼塚教場は1周多く走ってきます!!
鬼塚教場二列縦隊!行くぞ!!」
おう!!っと逃げるようにみんなで走り出す
前で陣平くんと萩くんが喋りながら
走っている
その後ろに諸伏くんと降谷くんと私で走る
降「あいつには謝って貰いましたか?」
私の走るスピードに合わせながらニコッと話しかけてきた降谷くんに諸伏くんが後ろから追いかけて私の横に来る
「降谷くんが話す機会作ってくれたおかげですね」
笑顔で応えると、私を見ていた視線を前に戻し
陣平くんを見つめ、
降「それは、良かった。
…
あいつの後ろを走るのはなんだか癪なので
前に行ってきますね」
そう言い、諸伏くんと私を置いて萩くんと喋っている陣平くんの方へ走っていった
諸「…さん、久しぶりだね」
優しい笑顔で私のペースに合わせて走ってくれている
目線は真面目なのかまっすぐ前を見ていた
「確かに…。ちゃんと話すのは久しぶりかもね」
諸伏くんと話すのは2年前のあの時だけ。
入校してからは降谷さんとか陣平くんとか中々目まぐるく関わっていたから話せてなかったなぁ、なんて思いながら
2人の存在濃さに少し笑ってまう