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【OP】さよなら、My Dear

第6章 麦わらとハート


どうやら中心街のところまで降りて来れたらしい。まあまあ距離を稼げたわけだがまだ遠い。マルーはすぐ端に向かって走り出した。
街はパニックだ。建物は燃え、人は血を流し、誰も彼も周囲の危険に怯え逃げまどっている。
周辺の様子に目を向けながら人混みを逆走していると、背後で何かが墜落した音と人々のどよめきが聞こえた。
「わァー! また誰か降ってきた!!」
またそんな叫び声が上がる。
マルーが振り返って見ると、少し離れた場所にピンク色のファーコートとサングラスを着けた金髪長身の男が倒れていた。
『ドフラミンゴ……!!』
路面が割れる程の衝撃で叩きつけられたようだが、まだまだ弱ってはいないらしい。
誰がやったんだろうか? 周りの国民に危害を加えやしないだろうか。今なら……今なら私があいつを殺せる?
絶好のチャンスだ。8年間ずっと殺したかった相手がすぐそこにいる。
起き上がる姿を見てマルーはドフラミンゴの方へ駆け寄る。
あと少し。あと少しで射程距離だ。見計らいつつ両手にアメーバを増殖させる。
『"グローイング"……』
直後ドフラミンゴの元にまた何かが現れた。
『!?』
「"ゴムゴムのォ"!! "犀" "榴弾砲"!!!」
次の瞬間、目の前のドフラミンゴが何者かに蹴り飛ばされて視界から消えた。破壊音と土煙は数百メートル先の王宮の台地の麓まで続く。
『す、すごい威力だ……!』
ドフラミンゴをかなり遠くまでぶっ飛ばしてしまえるなんて。かなり強そうだ。
しかしあの姿は何だ。頭と手足はあるが常人の形をしていない。黒くて丸い……。黒いのは武装色だろうが本当に何だあの体型と弾む身体は?
しかし見覚えのある黒髪と胸元の古傷がある。あれは確かロビンの船長だ。
『(たしか……ルフィ!)』
さっき見たときより身長も体格もかなり大きくなっている。
遠くのドフラミンゴが空中に飛び上がるのが遠目に見えた。それを確認したルフィもまたドフラミンゴの元へ地面を蹴って一跳びで向かっていく。
『はは……私の出る幕じゃなかったか。ドフラミンゴは奴に任せよう』
凄まじい空中戦を見て、マルーは踵を返しまた街の端へと走り出す。
1人でも鳥カゴの脅威から救うことに集中するべきだ。
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