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【OP】さよなら、My Dear

第6章 麦わらとハート


3段目でバルトロメオと休憩していたマルーは疲労も少し和らいで、身体が大体元と同じくらいの体積に戻った。
『よし、もう大丈夫だ』
「だべか」
『待たせたな。ロビンたちの所へ向かおう』
そう言って立ち上がったとき、遠くで何かが崩れる音がした。
『何だ……?!』
街を見渡すと、端の方で全方位どこかしら壊れているのが見える。
どうやら鳥カゴが動いているようだ。糸の向こう側の建物が切られて細切れになってしまっている。
『……!!』
遠目にも人の群れが鳥カゴの糸から逃れようと中心に向かって走ってきているのが分かる。
岩やレンガを簡単にバラバラにしてしまえる切れ味の糸が迫ってきているのだから皆一様に必死に逃げていた。
『おい、バリア君! やっぱりここからは別行動だ。お前だけでロビンたちの方へ向かってくれ』
「どこ行くんだべ?!」
『人々を助けに行く。じゃあな』
3段目の縁まで走っていく。
いつもなら高いところは壁面を這って降りているが、今はそんなにゆっくりしていられない。
『さっき思いついたやり方で……出来るかな……』
少し後退りして、それから助走をつけて崖から飛び降りた。
『(ここで身体を……こう)』
手足の間に薄くアメーバを張り、身体をムササビのような体型にして揚力を発生させた。
かなりスピードがあるものの、自由落下ではなくコントロールして滑空している。
『……飛べた!』
先ほど無数の腕を翼のようにしていたロビンの姿から着想を得たが、意外にも何とかなった。
まだまだ悪魔の実を使いこなせていないみたいだな、と感心しつつマルーは周りに目を向けた。
端の方では少しずつ糸が迫り、建物をじわじわと切断している。
あんなのに巻き込まれたら一溜りもないだろう。既に犠牲者も出ているはずだ。
『どこまで狭くなるんだ……国内の全員皆殺しにするつもりか?』
そんなことが許されるのだろうか。
状況を憂いていると、すぐに地面が迫ってきた。
着地……そうだ、着地ってどうやるんだ?
マルーが焦る間もなく、そのまま地面に激突した。
衝撃で辺り一帯にアメーバが飛び散る。
「うわー! 誰か降ってきて死んだ!」
民衆が叫びながら逃げていく。
『し……死んでないし!』
近くのアメーバを回収しながらマルーが呟く。街道に墜落したが、幸い誰にもぶつからなかった。
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