• テキストサイズ

【斉木楠雄のΨ難】鳥束だけの短編集

第16章 自覚は本人の前で


本当に解決するのかな? まぁそれ以外に解決方法は教えてもらってないし、取りあえず実践してみるべきだろう。

今日は元々一緒に帰る約束をしていたから、その時に聞こっと。



──放課後。廊下で待ち合わせをして、二人で下駄箱に向かう。
こうやって帰るのは何度目だろうか。この時間は、私の一日の楽しみの一つだ。

「鳥束くんに、相談したい事があるんだ」

分かれ道に着くまでに相談内容を話しきらないといけないから、私は早速本題に入った。

「どうしたんスか?」

靴を履きながら鳥束くんが言う。私も履き替え終わり、私たちは歩き出した。

「私、最近おかしくて」

「おかしい?」

「うん。鳥束くんといると、心臓が変になるの」

「……はっ?」

校門前を歩く鳥束くんは立ち止まる。後ろを歩く生徒が鳥束くんにぶつかりそうになった。
危ないな、なんて考えて、私は相談中だった事を思い出す。
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp