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【斉木楠雄のΨ難】鳥束だけの短編集
第1章 Ψ高の文化祭
両手を合わせたまま、名前さんは、俺を頭からつま先までじっくりと見てくる。
視線に耐えかねた俺は、名前さんからぱっと目を逸らした。
そんな様子も名前さんにはプラスにうつるようで、
「あぁ、可愛いなぁ……」
なんて呟いている。
「鳥束くん」
手を、掴まれた。
「…………」
「え、あ、あの……」
彼女は、無言で俺の手を握り続ける。
「……うん、満足した!ㅤ引き止めてごめんね」
ぱっと手を離した名前さんは、笑顔でそう言った。
「は、はぁ……」
何だったんだ、今の。
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