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【斉木楠雄のΨ難】鳥束だけの短編集

第9章 雨が降る日に限って傘が無い


風呂場の扉を開けて、敷かれているマットに足を乗せる。

きょろきょろと辺りを見回してバスタオルを探すと、バスタオルは棚の上に置いてあった。

無事に見つかって良かった。
私はバスタオルを手に取って体を拭いていく。ふわふわとしていて心地良い。

借りたシャツを着ると、案の定というかぶかぶかしている。私が着るには大きいようだ。

ズボンは多少裾がずるけれど、幸い腰周りは問題なかった。

髪もしっかり水を落としたから、これで廊下を歩いても良くなっただろう。
私は洗面所を出て、鳥束くんのいる部屋へ向かうことにした──のだが。

鳥束くんのいる部屋ってどこ?ㅤ詳しく聞き忘れてしまった。

足音を聞いた鳥束くんとばったり会える事を期待して、取りあえず歩いてみようかな。
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