• テキストサイズ

【斉木楠雄のΨ難】鳥束だけの短編集

第23章 小鳥の囀り、朝日を浴びて


眠る零太を眺める。
窓から微かに入ってくる朝日を浴びている彼はとても綺麗で、いつまでも見ていられる。
彼の呼吸に合わせて上下する掛け布団ですら愛おしい。

私が高校二年生の頃に零太と出会った。
その時の彼から、顔つきや、他にも色々……うん、きっとあるはず──色々と成長した彼だが、寝顔はあどけない。可愛いなぁ……。

のんびりと零太を眺めていると、胸の辺りに何かが触れた。
枕からずり下がり私の頭一つ分下に下がった彼は、ぐりぐりと自身の頭を私に押し付けてくる。どうやら目が覚めたらしい。

彼の両手は私の背中に周り、ぎゅっと抱きしめられた。

甘えられているのが嬉しくて、彼と共にのんびりと朝を過ごせるのが幸せで。私の顔が綻んだ。

「……ん、どうかしたんスか?」

「いやぁ、幸せだなぁって」

「はは、なんスかそれ」

へにゃりと笑う零太。私は、そんな彼の頭を撫でた。
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp