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【斉木楠雄のΨ難】鳥束だけの短編集

第19章 さらば日常


「……は?」

読み始めてしばらくした頃。

思わず声が漏れてしまった。

見間違いかと思い、一度本を閉じてからもう一度開く。

……いや、見間違いじゃあない。

何で、……何で。

「私がいる……?」

漫画のコマに、私っぽいキャラクターがいた。

最初は似ているだけかと思ったが、そもそも私に似ている二年巛組の生徒なんていない。

しかも。

その私に似ているキャラが『苗字さん』と呼ばれている……!?




他の巻も確認してみたところ、私に似ているキャラは巛組の描写がある時にちょくちょく登場していた。しかも喋ってたし。

苗字名前はレギュラーではないもののそこそこ出番があるようで、喋ってなくても背景にはいる、なんて事もあった。

私に似ている容姿、同姓同名。

私がこの世界に来た事で、原作にも登場人物として出てきてしまっているのだろうか。

今読んでいる回では、私は斉木くんに絡んでいた。彼が超能力者である事を知っているかのような言動を取っている。

何者なんだ苗字名前は……。

怒涛の展開に、私はため息を吐いた。
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