第17章 作品作りに協力してくだΨ!
それを鳥束くんにかいつまんで説明した。
分かりやすい説明をするのには自信がある。
鳥束くんは理解してくれたようで、時折うんうんと頷いていた。
「それは大変ですねー。……あ、俺、手伝いましょうか?」
「えっ、手伝うって?」
「丁度それっぽいヤツがいるんで、協力してもらいましょう! きっと『俺様』っぽい事言ってくれますよ。教科書貸してもらったんで、そのお返しとでも思ってください」
そう言うやいなや、鳥束くんは自分の教室へ戻って行った。
「放課後に手伝うんで、教室残っててくださいねー!」
思ってもみなかった展開に私がポカンとしていると、少し遠くから鳥束くんの声が聞こえてきた。廊下から喋ってるのかな……。