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外見至上主義に抗いを

第10章 校外合宿


森「?」

蛍「にちょっかい出すな」

蛍介はグイッとを引っ張って肩を抱いた。
蛍介は酔うと気が大きくなるのだ。

「蛍介くん…?」
はお酒の効果もあり、ポッと顔を赤くした。

蛍「蛍介って呼べよ」

「け、蛍介…」

蛍「なに?」
蛍介はの肩を抱いていない方での顎を掴みズイッと顔を近づけた。

「…!?」

瑞(え…ちょ…なんなのこの展開…!?)

唇が触れ合ってしまうまで後数センチのところではぐいっと蛍介を押し返した。

「暑いから外出てくる!」
は少しふらつく足でそのまま部屋を出た。

瑞「!」

蛍「ちょ、ちょっと待って!」
蛍介はいきなり立ち上がったが、ふらふらとそのまま倒れてしまい、眠りについた。









は外に出たがまだ酔いは覚めなかった。

「蛍介…」
(改めて見るとかっこよすぎでしょ…びっくりしちゃった…)

そんなことを考えながら歩いていると足元の小さな段差に気づかなかったはつまずいてしまった。

ガンッ

「あ…!」

ガシッ

誰かがの腕を掴んだ。
は転けずに済んだのだ。
は誰が腕を掴んでくれたのか確認するため顔をあげた。

「四宮…」

腕を掴んでくれたのは四宮だった。

四「!?…お酒飲んだの?」

「うん…飲まされちゃった」
は気が抜けたようにヘラリと笑った。

四「誰と飲んだの?」

「蛍介たち」

四「!?…」
四宮は少しムッとした。

「拗ねてるのー?昼間も拗ねてたよね、可愛い四宮」
は四宮の頭を撫でた。

四「…。可愛いのはだよ。分かってる?今の自分の姿」

「えー?どんな?」
今度は四宮の首に手を回した。

四「!?…酔いすぎ…。少し歩こう」
四宮は自分の首から手を外させ、握るとゆっくりと歩き出した。

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