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外見至上主義に抗いを

第14章 SNS挑発事件


「この学校の生徒でいる限り、来年受験してもきっともう合格はもらえない。…やっと報われた…そう思ったのに…」

はここまでずっと、静かに怒っていた。
しかし、道也の次の一言では感情を爆発させた。




道「気持ちは分かるけど…」




「は…?何の気持ちがわかるの?あなたみたいな人に、私の何が分かるの?」

道「…」

「一緒にしないでよ!私がどれだけ頑張ってきたと思ってるの!貧乏ってだけでいろいろ言われて、それが嫌でその境遇から抜け出すために必死に今までやってきたの!この合格を掴み取るために、寝不足でゲロ吐いて、毎日毎日頭痛に耐えて、ペンダコが潰れて指が血だらけになるくらい勉強したのよ!」

は絆創膏が巻かれた中指を見せた。

「したことないでしょ…そんな努力…」

の目からは1度止まったはずの涙がボロボロと溢れていた。

「それなのに、気持ちが分かるなんて口が裂けても言わないで。」

遊や蛍介たち一同「「「「…」」」」

「あなたたちに出来ることらただ一つ、いえ二つね。私に話しかけないこと。そして私の目の前に現れないこと。この二つだけよ」

坂「ほ、本当にごめん…」

坂木はに向かって土下座をした。
そしてはそんな坂木を一瞥すると呟いた。

「…いっそのこと、あのままあの人たちにやられていれば被害者側としていられたかもしれないのに…」

食堂は静まり返った。
冷たく言い放ったはその場を後にしようとした。

パシッ

しかし誰かに腕を掴まれ、それは許されなかった。

「なに?」

振り返ると、の腕を掴んだのはバスコだった。

バ「…言い過ぎだ。やられていればなんて簡単に口にしていいことじゃない」

「離して。謝るつもりないから」

バ「離さない。謝れ」

「嫌」

バ「謝れ」

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