第9章 中間試験
「ほ、本当ですか…?」
先「いきたい大学にもよるが、お前くらいの成績なら大丈夫だろ」
「で、でもそうすると実家を離れなくちゃいけないので、生活費が…」
先「家庭事情も特殊だし、給付型の奨学金もお前なら貰えるはずだ」
「奨学金て借金ですよね?」
先「給付型は貰えるから返さなくていいんだ」
「え!?そ、そうなんですか!?」
先「あぁ。お前ほどのヤツをここで燻らせるのは勿体無いと先生は思うんだ。どうだ?挑戦してみないか?」
「します!」
先「どこの大学に行きたいとか、希望はあるのか?」
「京城大学です」
即答であった。
先「な、なに!?京城大学だと!?国で1番の大学じゃないか!」
「はい」
先「さすがにそれだと相当努力しないと…」
「私、どんなことでもします。どんな辛いことでも耐えてみせます。私にはそれくらいの覚悟があります。そんな好条件であの大学に行けるなら、死ぬほど努力します」
先「わ、分かった…先生もいろいろ調べておこう」
それからは今まで大体18時から24時までだったバイトの勤務を、22時から朝の4時までの勤務に変え、頻度も少し減らした。
瑞「、今日はバイト?」
「ううん、ないよ」
瑞「じゃあ今日の放課後遊び行かない?」
「ごめん…今日はちょっと厳しいかな…」
瑞「そっか、残念だけど、じゃあまた今度ね!」
「うん、ごめんね…」
四「今日図書室行かない?」
「ごめん、今日は図書館に行くつもりだった!」
四「一緒に行く」
「いいけど…私1人集中しちゃうよ?」
四「うん」
蛍「ちゃ…あ…」
蛍(今日も休み時間なのに勉強してる…まだ中間試験は先だよね…?邪魔できないしな…最近あんまり話せてないや…)
このようには勉強できる時間は全て勉強に費やし、寝る時間も惜しんだ。