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外見至上主義に抗いを

第8章 パプリカTV


なぜならお会計に出されたのは今回はお酒だけでなく、包丁もあったからだ。

チ蛍、「「!?」」

おじさんは会計が済むとそのまま出て行った。

「…」

チ蛍「…」

「け、蛍介くん…」

チ蛍「な、なに…?」

「私の見間違いかもしれないんだけど…あのおじさん…ずっと友達の配信を見てたと思うの…」

チ蛍「ぼ、僕も…あれ…美玲ちゃんだよね…?」

「え?蛍介くん、美玲知ってるの?」

チ蛍「!!」
チ蛍(ま、まずい…!こっちの体で美玲ちゃんを知っていたらおかしいよね!?ど、ど、ど、どうしよう…あ!そうだ!)

チ蛍「前に友達の蛍介が流星くんたちと遊んだ時に訳あって僕が迎えに行ったんだけど、その時に美玲ちゃんもいたんだ!」

「あ、それで知ってたのね。…さっきの人包丁買ってたよね…」

チ蛍「うん…」

「ごめん…蛍介くん、店番頼むね」

はそのままコンビニを出て行った。

チ蛍「ちょ、ちゃん!!」
チ蛍(ちゃんだって女の子じゃないか!危ない!)

蛍介はトイレに行ってきますと張り紙をして外に出た。
おじさんが進むスピードはそんなに早くなかったようで、案外すぐおじさんを尾行しているに追いついた。

チ蛍「ちゃん…」
蛍介はコソッと話しかけた。

「!!!」
はビクッと肩を振るわせた。

「ちょっと!驚かさないでよ!」
は小声で少し怒っていた。

チ蛍「ご、ごめん…でも危ないよ…」

「分かってるよ…」

チ蛍「ひとまず警察に電話しよう…」

蛍介は警察に電話をしたがヒソヒソ話さないといけないこの状況で長々と質問をしてきた。
これでは警察は頼りにならないと判断した蛍介は、前にバスコから鍛えてやると言われた時に渡された電話番号に連絡した。
すぐにバスコは電話に出てくれたが、詳細を伝える前にが飛び出した。

「美玲!」

チ蛍「ちょ、ちゃん!!」

バスコは電話の向こう側で困惑していた。


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