第8章 パプリカTV
ある日の夜、とチビ蛍介はシフトが被っていた。
チリン
チ蛍、「「いらっしゃいませ、あ…」」
「唯…」
唯がタンクトップを着たガラの悪い男と2人でやってきた。
唯「寒くないの?もう9月よ」
脩「男は寒くねーんだよ」
唯「…鳥肌立ってるの見えてるんですけど」
脩「お、俺アトピーあるんだわ」
2人は商品を取るとチビ蛍介のレジに渡した。
唯「!?チッ…」
唯はに気づいた。
「唯…」
脩「これ、お会計、カードで」
男がそう言って差し出したのはコンドームだった。
蛍介は驚いて唯の方を見た。
唯「ジロジロ見てんじゃないわよ!珍しいものじゃないでしょ別に!デブのくせに気持ち悪い」
唯は汚いものを見るかのような顔でそう言い放った。
蛍「…」
蛍介は唖然とした。
いつも自分に媚びへつらう姿とはまるで違う唯に蛍介は心底驚いた。
「ひどい…」
脩「おいデブ、ジロジロ見てんじゃねーぞ。俺の女見て何妄想膨らましてんだよ」
蛍「…」
唯「おえっ、吐きそう」
「唯、酷すぎるよ、そんな言い方」
唯「うっさいわね、そんな言うんならあんたが仲良くしてやったらいいじゃないの」
「私はもうとっくに友達で…」
脩「おい、シカトか?おいって」
唯「キモッ、まじ吐きそうなんだけど。ジロジロ見るなっつーの。脩ちゃん、こいつキモいんだけど」