第7章 学園祭
ー学園祭当日ー
瑞「!一緒にまわろ!」
「うん!」
2人は製菓製パン学科に行ってパンを買った。
去年ドレオクで最高値で落札された二年生の玉城隼人と、今年のドレオク出場者である高砂良悟が店番であった。
「バターロール2つお願いします」
高「え、あ、は、はい…」
玉「おい…こんな可愛い子うちに居たかよ…」
玉城は高砂に耳打ちした。
高「ファッション学科で、1年の天使って呼ばれてる子っす…」
玉「お代はいいよ!サービスしちゃう!」
「え!い、いいんですか??」
玉「うん、君可愛いから」
「ありがとうございます」(ニコッ)
パンを受け取り、そう言ってその場を去ると2人とも鼻血を出していた。
女子「はぁ!?あんたらのせいで赤字なんだからちゃんとお代受け取りなさいよ!」
2人は学科の女子に怒られていたのだった。
と瑞稀は建築学科のところへやってきた。すると
瑞「あ、ごめん!私店番だから行かなきゃ!」
「わかった、頑張ってね」
は1人取り残されてしまった。
キョロキョロすると翔瑠の姿を見かけたので近寄った。
「翔瑠!」
翔「おー!!1人か?」
「うん、さっきまで友達と一緒にいたんだけど、店番だから戻っちゃった。建築学科は何やってるの?」
翔「バスコを腕相撲で倒したら賭け金2倍だ。今んとこ倒したやつは1人もいねぇぞ」
翔瑠はバスコの方を指差した。
「バスコ倒せる人なんている?」
翔「もやってみるか?」(ニヤニヤ)
「えー…不可能じゃん」
翔「案外そうでもないかもよ?ほら、やってみろよ」
は500円を払った。
バ「!?」
翔「が来てくれたぞバスコ」
「お手柔らかに…」
は困ったように笑った。
バスコは手を出して硬直したように固まった。
その手をが掴んだ。