第6章 祖母
蛍「ちゃんはやっぱりすごいよ…尊敬する」
「かわいそうとか思ってない?そのせいであんなに働いてるんだなとか…」
蛍「これっぽっちも思ってないよ。普通ならそれで腐ってもおかしくないのに、なんでも一生懸命頑張ってて、本当にすごいと思う」
「普通だけど…ありがとう」
そうこうしてると、の手の腫れも少し引いたようだった。
蛍「少し引いたかな…」
「うん、さっきよりだいぶ痛みなくなったよ。ありがと、蛍介くん」
蛍「なら良かったけど…もし何かあったらすぐ病院に行ってね?」
「うん、分かった、約束する」
は蛍介に小指を差し出した。
蛍「え…」
「早く、授業始まっちゃう」
蛍介は赤くなりながら小指を差し出した。
は差し出された小指に自身の小指を絡めた。
蛍(ちゃんの手が…僕の手と…!!)
「ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本のーます、ゆびきった♪はい!じゃあそろそろ戻ろっか」
蛍「うん…」
蛍介は顔を赤くしながら教室に戻り、授業どころではない1日を過ごしたのだった。