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外見至上主義に抗いを

第2章 入学


「いいね、そうしよ」

こうして2人は食堂に向かった。

「おぉ、結構並んでるね」

瑞「そうだね、私たちも並ぼっか」

「うん」

2人は列に並び、ようやく次というところで、男子学生2人組に抜かされてしまった。

「え、あ…」

瑞「なんなの…」

男1「俺ら急いでんだよ、いいっしょ?」
男2「悪りぃねぇ」

と瑞稀がムカムカしていると、そこへ刺青を入れた人を筆頭とした集団がやってきた。

?「おい、ちゃんと並べ」

男1「あぁ?」
男2「んだ?おめぇ」

「え?…あ!!」

瑞「え、知り合い…?」

?「ちゃんと並べ」

その男は2人の肩をがっしり掴んだ。

男1「ぐっ…」
男2「ううっ…分かりました…並びますから…」

するとそこへ遊がやってきた。

遊「お、バスコ、何やってんだ?」

「あ、お兄ちゃん」

瑞「え!?お兄ちゃん!?」

遊「お、よっ」
遊はを見ると片手を上げた。

?「こいつらが列を抜かして割り込んだ」
耳の大きな人がそう言うと、遊はに確認をとった。

遊「の前に割り込んできたのか?」

「う、うん…」

遊「おい、お前、俺の妹の前に割り込むなんてどういうつもりだよ」

男1、男2「「す、すみませんでした!」」

男2人は遊とバスコの覇気にビビって逃げて行った。

「ありがとう」

遊「おう、それ以外は何もされてねーか?」

「うん、されてないよ」

遊「それは良かった。バスコ、ありがとな」

遊はの頭にポンと手を乗せた後、バスコの方を見て言った。

バ「あぁ」

遊「ほら、もちゃんとお礼言え」

バ「君は…」

「ありがとうございます。昨日も助けていただいた者です。それなのにお礼ちゃんと言えてなかったから…」

遊「なに!?昨日助けてくれたのって、バスコだったのか!?」

「そうみたい。お兄ちゃんこそ友達だったんだね、バスコさん?と」

?「アハハ!バスコさんて、バスコはあだ名だよ。この子が昨日バスコが言ってた子か、遊の妹ってことは一年生?」

「そんな笑わなくても…そうですけど…」




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