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外見至上主義に抗いを

第5章 いじめ


そこへバスコを真ん中に、遊と翔瑠がゴミを捨てるためにやってきた。

遊「あーあの授業はだるいよなぁ」

バ「難しい…ホロリ」

翔「俺でも結構あのテストは危ういよ」

遊、バ、翔「「「!?」」」

3人は生ゴミにまみれたを見つけて驚いた。

遊と翔がバスコと顔を合わせようと横を見るともうバスコはそこにはおらず、のそばに行き、しゃがんで目線を合わせていた。

「…」
は泣いてはいなかった。ただただ絶望した顔をしていた。

バ「誰にやられた」

「…」

バ「誰にやられたと聞いてるんだ」

はようやく顔を上げた。

バ「クラスのやつか」

の目にはじわじわと涙が浮かんできた。そして一粒ポロリとこぼれると、は縦に頷いた。

バ「来い」

バスコはの手を引いた。

翔「バスコ…」

遊「俺ももう許せねぇ…」

遊もバスコを追いかけた。

翔(2人ともありゃ相当怒ってるぞ…まぁ…俺もだけど)
翔瑠も2人の後を追った。










蛍(ちゃん…どこに行ったんだろう…まだ鞄はあるしな…もう授業始まっちゃうよ…)

蛍介がの席の方を見ると四宮もキョロキョロと探しているようだった。

そして授業が始まる3分前




バンッ!!!




バスコとその後ろに怒った表情の遊と翔瑠もやってきた。
は生ゴミまみれの姿を見られたくないだろうからと、廊下で待つよう言われた。

女子1「え、なになに…?」
女子2「なんで建築学科が…?」
女子3「どうしたの…」

男子1「こ、こぇぇ…」
男子2「圧ハンパねぇな…」

女子1「…」
女子2「…」
女子3「…」

関与していない生徒はなんのことか分からないなか、をいじめた女子3人は黙ってブルブル震えていた。


バ「が体育館裏で生ゴミまみれにされた。あんな酷いことをする悪はどいつだ」

四、蛍「「!?」」

瑞稀や美玲、流星も四宮や蛍介と同様に驚いた。

蛍(ちゃんが!?一体何が…)

遊「今出てきたなら許してやる」

翔「手間かけさせんなよ」

しかし誰も出てくる気配はない。
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