第5章 いじめ
ー昼休みー
は教科書をしまうのにロッカーを開けた。
するとパサっと一通の手紙が下に落ちた。
「手紙…?なんだろ」
その手紙にはこう記されてあった。
"昼休み、体育館裏に来てください"
"話したいことがあります"
"長谷川蛍介"
「蛍介くん…」
が周りを見渡すとそこに蛍介はいなかった。
(流石に体育館裏ならあの子たちに見られることもないか…やっぱり避けたこと傷つけちゃったかな…)
は体育館裏へと向かった。
「ごめん、蛍介くん、避けたりして…え…」
が急いで行って、そう言いながら体育館裏に着くと、そこに待っていたのは昨日の女子たちであった。
女子1「バカなの?あんた。何蛍介だと思ってノコノコ来てんのよ。昨日の警告忘れたの?」
女子2「それにあからさまに避けすぎ。蛍介傷ついてたじゃん。かわいそうに」
女子3「蛍介の優しさに漬け込まないでよ」
「…」
は教室に戻ろうと踵を返したが手首を掴まれそれは叶わなかった。
女子1「何無視して帰ろうとしてんだよ」
「…私にどうして欲しいの…?話しても怒られるし、話さなくても怒られるし…どうしたらいいかもう…」
女子1「消えて」
バシャッ
にかけられたのは水、ではなく、体育館裏に溜めてあるゴミや生ゴミだった。
「…」
女子1「学校に来ないでよ。目障りなの。」
女子2「うわー、きったなー。でも、それ被ってるのが貧乏人のあんたにはお似合いよ」
女子3「それじゃあ午後の授業出れないねー。どうするのー?」
「…」
は悔しさで拳を握りしめた。
女子1「忠告を聞かなかったあんたが悪いのよ」
女子2「かわいそーに」
女子3「あー臭い臭い」
3人はその場を去った。