第5章 いじめ
ー翌日ー
男子1「今日こそ恥かかせてやろうぜ!」
男子2「わざとブランド聞くってことで」
男子3「ははは、いいね」
モブキャラの男子たちはまたもやそんなくだらないことを話していた。
するとが教室に入ってきた。
瑞「おはよ…ってその顔どうしたの!?」
「おはよう瑞稀。ちょっと転んじゃってさ…あはは…」
顔の腫れは引いたものの口の端に出来たカサブタや目の上にできたあざは1日では治らなかった。
瑞「えー…痛そう…」
女子1「ふんっ、ざまあみろ」
女子2「化粧品なんて持ってないから隠すこともできないもんね」
女子3「これで懲りるといいけど」
昨日の女子たちはコソコソと喋った。
瑞「、一緒にトイレ行こ」
「え?うんいいけど…」
瑞稀はをトイレにずんずん引っ張った。
すると瑞稀は何やらポーチから色々なものを取り出した。
「瑞稀何してるの?」
瑞「じゃじゃーん、メイクしてあげる」
「え、いいの?」
瑞「せっかく元から可愛いんだから、メイクしてもっと可愛くなってみよ?」
「うん…ありがと…ぐすっ…」
(瑞稀はなんていいこなの…傷があるからとかじゃなくてその言い方…優しすぎる…瑞稀好き…)
瑞「あーほら泣かない泣かない。メイクできないでしょ」
「うん…ぐすっ…ごめん…」
10分ほどするとメイクが完成した。
瑞「よしっ…と。完成!!傷は完全には隠れなかったけど…めちゃくちゃ可愛い!!こんなんで街歩いたらスカウトされちゃうよ!!」
が鏡を見ると、まるで知らない人がそこにいるような感覚だった。
「これが私…?」
瑞「そうだよ!!ますますモテちゃうね」
「瑞稀…ありがとう…」
はうわぁーんと瑞稀に抱きついた。
瑞「泣いちゃダメ!!アイメイク崩れるから!!」
と瑞稀は教室へ戻った。
男子の目はに釘付けになった。
四「!!」
すると、教室へ蛍介が入ってきた。