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外見至上主義に抗いを

第5章 いじめ


翌日の放課後

蛍(今日は四宮は帰っちゃったのか…あ、ちゃんがこっちにくる)

「蛍介くん、今日誕生日なんでしょ?おめでとう、はいこれ」

蛍「え、僕に?」

「うん、昨日バイバイしたあと電話してたでしょ?その時聞いちゃったんだ、今日誕生日だって。ごめんね勝手に。それで私と四宮からのプレゼント」

蛍「う、うぅ…」

「蛍介くん…?」

蛍「すごく嬉しいよ!ありがとう!」

蛍介は嬉しさのあまりに抱きついた。

「おおぅ…」

蛍「あ!ご、ごめん!嬉しくてつい…四宮はもう帰っちゃった?」

「うん、今日は用事があるからってもう帰っちゃった」

蛍「そうだったんだ。明日ちゃんとお礼言わなくちゃな。ちゃん、本当にありがとう。また明日ね」

「うん、どういたしまして、また明日」

蛍介はそのまま教室を出て行った。



女子1「ねぇちょっと今の見た!?」
女子2「見た見た!調子乗っちゃって!」
女子3「痛い目見ないとわかんないのかもね」


僻んだ女子たちがこんなことを言ってニヤリと笑っているのには気付かなかった。











が家へと帰っていると、目の前に3人の影が現れた。

「ん?」

女子1「ねぇ、男に尻尾振り回して、そんなに気分いい?」

「え、いやなんのことかさっぱり…」

女子2「とぼけないでよ。蛍介くんの誕生日までこっそり調べて、プレゼントまで渡してさ。ストーカー?まじキモいんだけど」

「いや、わざわざ調べたわけじゃなくてたまたま…」

女子3「あーあー、どーでもいいよそんなん」


パシッ


乾いた音がその場に響いた。
は片頬を押さえた。
平手打ちをされたのだ。

「あぁ…」

ガシッ

そして女子のうちの1人がの前髪を掴んだ。

「い、痛いよっ…」

女子1「調子に乗んなって言ってんの。貧乏人が」

パシッ

女子2「ムカつくのよ、蛍介くんの周りをウロチョロするたびに」

パシッ

女子3「かわいこぶってるの見るたびに」

パシッ
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