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外見至上主義に抗いを

第5章 いじめ


2人はセンター街に行った。

女1「うわぁ…前髪で顔見えないけどめっちゃスタイルいい…」
男1「女の子の方めちゃくちゃ可愛いじゃん」
女2「でも女の子の方、なんか着てる服とか靴もボロボロだしすっぴんだよ」
男1「確かになぁ…」
女3「隣の子彼女かな」

2人の姿を見た周りの人はそんなことを呟いていた。

「ご、ごめん、勘違いされちゃうよね…手…」

は握られたままだった手を離そうとするとギュッと強く握られた。

「え…?」

四宮はニコッと笑うとそのままショッピングセンターの中へ入って行った。

(は、恥ずかしすぎる…!!四宮が話す言葉何も入ってこない!!なんとかしてこの状況を打破しなくては…)

「これは!?」

はシャーペンを指差し、勢いよくそちらへ行った。
そのため手は離れた。

(よし…やっと手は離せた…いやでも誕生日プレゼントにシャーペンてちょっと流石にあれだよね…)
「やっぱりハンカチとかの方がいいかな?四宮は何もらったら嬉しい?」

四「から貰えたらなんでも嬉しい」

「本当?じゃあ四宮にも誕生日プレゼントあげるね」

四宮はニコニコ笑って頷いた。

「蛍介くんはどうしよう…あ、これ…蛍介くんに似合いそうじゃない?」

四「似合いそう」

はネクタイを手に取り、値札を見た。

(4000円かぁ…結構痛い出費だなぁ…でも誕生日なんだもんね…うーん…)

四「2人で買おう」

「え、いいの?」

四「うん、俺もプレゼントしたい。2人からのプレゼント」

「いいね!それ!そうしよ!」

2人は半分ずつ出して、蛍介にネクタイを買った。

「ありがとう、四宮」
(全額出すとか言ったら私が惨めだから半分出してくれたんだよね…優しい)

四「気にしないで、俺も一緒にプレゼント選べて良かった」

「じゃあ今日はもう帰ろっか」

四「うん、明日俺は用事あるからから蛍介に渡しておいて」

「分かった」

2人はその場で分かれた。
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