第5章 いじめ
翌日蛍介とが学校へ行くと、ブランドで価値が決まると思い込んでいるモブキャラのような男子3人が噂を立てていた。
男子1「あいつなんか怪しくないか?」
男子2「毎日ボロボロの鞄に、スニーカーもコンバーズ一足しか見たことないし」
男子3「顔に目を取られて気付かなかったけど…
「長谷川蛍介はダサい。貧乏だ。」
そんな噂が立っていた。
そんなことを言われているとは蛍介は少しも気づかずに。
女子1「貴公子だと思ってたのに…」
女子2「でも言われてみれば確かに…」
女子3「でもほどではじゃないんじゃない?」
女子1「それはそう」
ギャハハ!とまでとばっちりを受ける始末であった。
「…」
(みんな寄ってたかって行ってたのに、貧乏とかって噂がたった途端…はぁ…)
四「…」
そして放課後
「え?今日図書室行こうって?」
四宮はうんうんと頷いた。
「いいよ、今日はバイトも休み取ってたから一緒に試験勉強しよ」
四宮とが立ち上がると
蛍「ちゃん、四宮、バイバイ!また明日」
「あ、蛍介くん、うん、また明日」
蛍介はフルフルと手を振ると携帯の着信に出ていた。
すると明日は蛍介の誕生日だということがわかった。
女子1「蛍介って本当王子様みたいよね」
女子2「貧乏って噂本当なのかな」
男子1「チッ、貧乏人が」
男子2「中に着てるシャツもノーブランドだろ?」
男子3「時計もつけてないし」
男子1「貧乏のくせに生意気な」
男子2「女子の前で恥かかせてやる」
四「…」
「全く…今日図書室行くのやめる?」
四「?」
「いや、蛍介くんの誕生日プレゼントでも一緒に買いに行くのはどうかな…って…」
は少し顔を赤らめて言った。
四「行く」
即答であった。四宮はの手を掴むとグイグイと引っ張って学校を出ていった。