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外見至上主義に抗いを

第4章 バスコ


バ「…」

翔「なぁバスコ」

バ「なんだ」

翔「はなんであんないいヤツなんだろうな」

バ「…心配になる」

翔「俺もだよ」

2人はが心配して追いかけたのにも関わらず手を振り払われ、それでも優しく手を取ったの姿を思い出していた。
いつの間にか時間になったのかがコンビニから出てきて2人はいつもの場所までを送った。


ー翌日ー

蛍「ちゃん、昨日夜外走ってなかった?」

「え、え…?」

休み時間、蛍介がに話しかけてきた。

蛍「あ、いや昨日いろいろあって友達の蛍介が、迎えにきてくれたんだけど、そのとき走ってるちゃんを見たって言ってたから…」

「あ、あぁ…ちょっとダイエットしてて…バイト中だったんだけど走りたくなっちゃって…あはは…」
(ばあちゃんの話したら同情買おうとしてるとか思われる…それに…ばあちゃんがそうだから貧乏なんだとか、かわいそうとか思われたくない…でも流石に今のは苦しかったよね…)

蛍「そうなんだ、ちゃん十分細いのに…努力家なんだね!」

「あ、ありがとう…」
(まじ!?信じたの!?驚き…あ、そろそろ休み時間終わっちゃう、トイレ行っとこ)

蛍「どこ行くの?」

「あ、トイレ行ってくる」

蛍「あ、そ、そっか、ごめん」

「大丈夫だよ」

は教室を出ようとドアに手をかけると

グラッ

(や、やばい…)

急に眩暈がして倒れそうになった。

蛍「ちゃん!」

蛍介が駆け寄ろうとすると

パシッ

ちょうど教室に入ってきた四宮が正面からガッチリ肩を掴んでを支えた。

蛍「あ、まただ…」

四「どうしたの?大丈夫?具合悪い?」

「し、四宮くん…うん…大丈夫だよ」

がそう言ってもう一度教室を出ようとするとまた激しい眩暈が襲ってきた。
そしてそのままは意識を手放した。
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