第4章 バスコ
翔「ボーナス俺がやっていい?」
バ(かすっただけで、やぶれたのか…あの少年…)
翔「やっちゃうぞ??」
そして返事をしないバスコをよそに、翔瑠がパンチングマシーンを殴ろうと構えると
翔「ん?」
バ「…」
翔「なぁバスコ、今の声がしなかったか?」
バ「なに?」
翔「の声がしたような…気のせいか」
するとどんどん足音が近づいてくる。
ガシッ!!
翔、バ「「!?」」
バスコは勢いよく腕を掴まれた
淑「助けてください!変な人に追いかけられてるんです!」
バ「なに?」
バスコは後方から追いかけてくるものを睨みつけた。
「ばあちゃん!!バスコ!?はぁ…はぁ…」
バ「!?」
翔「!?」
「ばあちゃんが、はぁ…はぁ…ごめん…」
は近づきながらバスコの腕を掴む淑子の手を取った。
淑「やめておくれ!なにすんだい!」
淑子はの手を振り払ったがはもう一度優しく手を取りしゃがんだ。
「はぁ…はぁ…ばあちゃん…追いかけてきていた人はわたしが追い払いましたから。一緒に安全なところに行きましょう…ね?」
淑「本当かい?本当に安全なところかい?」
「はい…お孫さんがそこまで迎えにきてくれてるはずです」
淑「分かったよ…」
は一言"ごめんね"とだけバスコに言ってばあちゃんとコンビニへ戻った。
するとなぜかバスコたちも着いてきた。
店の前に戻ると、幸い遊だけがコンビニの前で待っていた。
遊「ばあちゃん!」
淑「あら、遊こんなとこで何してんだい?」
遊「ばあちゃんこそなにして…」
「お兄ちゃん」
遊「あ…ごめんな待たせて、帰ろうか、ばあちゃん」
淑「は一緒に帰らないのかい?」
「私はまだお仕事あるから帰れないんだ。だから先に寝ててね、ばあちゃん」
淑「分かったよ、気をつけるんだよ」
「うん、ありがとう」
ようやく遊と淑子は帰って行った。
その様子を見ていたバスコと翔瑠は困惑していた。
話している内容が、ちんぷんかんぷんだった。